学校長挨拶

 

 

 本校は、中学校や特別支援学校中学部を卒業した軽度の知的障がいのある生徒の教育を担うため、県内初の産業科を設置(寄宿舎併置)する学校として平成6年4月1日に開校し、昨年度、創立30周年を迎えました。

■校章・校訓■

 青森の自然を象徴する橅の葉を背景とし、校訓である「努力」「礼儀」「協和」の基本精神とともに、「学校」「家庭」「社会」の連携の大切さをそれぞれ三つの輪で示しています。そして、将来の社会的、職業的自立を目指して、たくましく育つ高校生の姿を、力強くどっしりとした「高」の文字で表しています。

■学習活動■

 授業では、“主体的・対話的で深い学び”をとおして、将来の生活に向けた情報活用能力を身に付けることやICTを活用した楽しく分かる体験的活動を多く取り入れています。また、流通・サービス等のほか、農業、工業、家政、クリーニング、窯業などの専門教科をはじめ、作業を中心とした学習や産業現場等における実習を行い、将来の職業生活に必要な知識・技能の習得を図り、仕事に向き合う態度を育成しています。専門教科では、“学びのかたち”を『2KOYO PRODUCTS』という名称でブランド化し、使い手を意識した製品作りに取り組んでいます。さらには、自らの力を試すため、青森県特別支援学校技能検定・発表会やアビリンピック、漢字検定、クリーニング師免許取得など、生徒がチャレンジできる機会を設けています。

■スポーツ・文化活動■

 学校と寄宿舎が連携し、バスケットボール部、バレーボール部、サッカー部、陸上競技部、卓球部、レクリエーションスポーツ部、芸術部、ボードゲーム部の部活動を計画的・継続的に進め、青森県特別支援学校総合スポーツ大会、各種全国・県大会等で入賞を果たしています。

■地域とのつながり■

 青森県立青森工業高等学校や松風塾高等学校との同世代の交流及び共同学習も積極的に進め、相互に人格と個性を尊重し合える共生社会の実現に向けて、社会性や豊かな人間性を育んでいます。同窓会には、県内外の企業等に就労している卒業生がたくさん参加し、レクリエーションや近況報告を行い、交流を深めています。このように在籍中から卒業後を見据え、計画的・継続的な支援体制構築に向け、青森県教育委員会、ハローワーク、障害者就業・生活支援センター、障害者就労支援連絡会などの関係機関の皆様方のご支援とご協力をいただいております。


 本校は、これまでの歴史と伝統を引き継ぎつつ、県の教育施策の大綱に示されている「学びと挑戦」、「主体性」、「対話」を大切に、地域の皆様と共に生徒一人一人の夢と志の実現に向け、ウェルビーイングを高めていける教育活動を推進してまいりますので、ご理解とご支援をお願いいたします。